2025.12.01 日本航空電子工業、カナダTooltronixの油田掘削周辺機器事業の事業譲渡契約を締結
日本航空電子工業(JAE)は1日、Tooltronixブランドで油田掘削周辺機器の開発・生産などを行うカナダのAlberta社(アルバータ州カルガリー)と、油田掘削におけるMWDツール事業の譲渡に関する契約を御締結したと発表した。
MWD(メジャーメント・ホワイル・ドリリング)ツールは、掘削中の坑底状況や掘削ツールの状態をリアルタイムに地表へ伝達するためのシステムで、安全かつ効率的な掘削を行うために重要性が高まっている。AlbertaはMWDツールについて、20年以上にわたりTooltronixブランドで事業を展開し、開発力や北米油田市場に関する知見が高く評価されている。
JAEグループは、航空・宇宙向け事業で培った高精度・高信頼性・高耐久性のセンサー技術を活用し、石油・天然ガス、地熱開発などの掘削市場向けに加速度計やディレクショナル・モジュールなどの製品を提供している。顧客ニーズに応えた関連製品のラインアップ拡充の一環として、今回、従来から開発協業関係にあったAlberta社からMWDツールに関する事業譲渡契約を結び、新たに自社の子会社Tooltronix社(本社=カルガリー)として製品開発やマーケティングを強化する。
今回の事業譲渡により、これまで蓄積してきた高い信頼性とモノづくり力に、Tooltronixの製品ラインアップを加えることで、顧客への価値提供と油田・地熱関連事業の拡大を目指す。









