2025.12.03 三菱電機、ヘルスケア領域のピッチイベント開催 共創で事業加速目指す
ピッチでは自社の技術やどのような企業と共創したいかアピールした
三菱電機は、NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」(大阪市都島区)で、ヘルスケア領域を開拓する企業が共創する仲間を募るイベント「リバースピッチ」と交流会を開催した。ピッチには、ヘルスケア関連事業に取り組む7社が登壇し、自社の技術やサービスをアピール。ヘルスケア分野に興味を持つ企業や病院の関係者など約60社が参加し、両者の出会いを促す場となった。
三菱電機は、これまでもQUINTBRIDGEと共催でイベントを実施しており、今回が4回目となる。ピッチや交流会を通して、新たなつながりを作ることで、事業加速のきっかけにすることを目指している。これまでは、新技術の紹介という要素が大きかったが、今回は、テーマをヘルスケアに絞って開催。その結果、企業や大学だけでなく、病院の関係者の来場にもつながった。
同社関西支社事業推進部営業企画課の田嶋紗穂さんは「ピッチは社内でも反響が大きく、『自分の部署の技術を紹介できないか』という声がある。普段、会うことのできない人に出会える機会になっている」と力を込める。
イベントを共催したNTT西日本経営企画部ミライ事業共創室の湯川なつみさんは「大企業から中小企業、法人を立ち上げたばかりのところまでが集まってピッチをする機会は少ない。QUINTBRIDGEでなければ出会えなかった人との共創が生まれれば」と話す。
ピッチには、三菱電機、NTT西日本、村田製作所、OKIなど7社が登壇した。
三菱電機は、スマートフォンやスマートウォッチなどのデバイスに同社が開発したAI(人工知能)を搭載することで、疾患の有無や人の感情を検知する技術を紹介。NTT西日本は、同社が提供しているヘルスケア関連サービスを紹介し、新サービス創出に向けた共創パートナーを探していることをアピールした。村田製作所は、慢性腎不全の原因にもなる尿毒症物質の効率的な除去方法を提案した。OKIは、24年4月に発表した睡眠の質を改善するサービス「Wellbit Sleep」を紹介した。
ピッチ後は、交流会を実施。登壇した企業がブースを設け、参加者と情報交換をした。









