2025.12.04 日立ソリューションズ、Salesforce向けクラウドセキュリティーで戦略提携 ウィズセキュアのサービスを国内初導入

「WithSecure Cloud Protection for Salesforce」が対応する攻撃事例

 日立ソリューションズは4日、フィンランドのサイバーセキュリティー企業ウィズセキュアと戦略パートナー契約を締結し、同社のクラウドサービス「WithSecure Cloud Protection for Salesforce」(CPSF)を5日から国内で提供開始すると発表した。

 CPSFは、世界的に広く使われるセールスフォースのCRM(顧客関係管理)プラットフォーム「Salesforce」を利用したマイページ構築基盤のセキュリティーを強化するクラウドサービス。Salesforce標準のセキュリティー機能を補完し、アップロードファイルやURLをリアルタイムで検知。クラウド上に用意した仮想実行環境(サンドボックス)と人工知能(AI)による多層的な脅威分析を行うことで、未知のマルウエアやゼロデイ攻撃にも対応する。

 金融・公共分野など機密性の高い情報を扱う企業を中心に、Salesforceを用いた外部ユーザーとのデータ共有やポータル構築の導入が進む一方で、これらのシステムを狙ったサプライチェーン攻撃やマルウエアなどのセキュリティーリスクが増大化。日立ソリューションズはCPSFの提供によって、こうしたリスクに対応し、安心してクラウドを活用できる環境整備を目指す。

 同社は過去15年以上にわたりSalesforceの導入支援を手がけてきた経験を持ち、2025年4月には「Salesforce Japan Partner Award 2025」で「Japan Partner of the Year–Reseller Partners–」を受賞している。今後、金融・公共だけでなく多様な業界にCPSFの導入提案を拡大する方針。