2025.12.04 総務大臣賞にガンズコーポレーションのカメラPF MCPC award 2025ユーザー部門グランプリ

MCPC award 2025受賞者ら 

 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、先進的なモバイルシステムの活用事例を表彰する「MCPC award 2025」を開催し、ユーザー部門とサービス&ソリューション部門でグランプリはじめ各賞を決定した。22回目となる今回は、ユーザー部門のグランプリ・総務大臣賞はガンズコーポレーション(東京都江戸川区)が、サービス&ソリューション部門の最優秀賞はNTTドコモビジネス(東京都千代田区)がそれぞれ受賞した。 

2年ぶりの開催

 awardは2023年から開催し、モバイルシステムの導入により IoT/AI(人工知能) 分野での業務効率化や、業績向上、顧客満足度向上といった成果を上げた事例を表彰し、モバイル領域のさらなる普及促進を図ってきている。2年ぶりの開催となる今回は、ユーザー部門のグランプリ候補となるテクノロジー賞、ビジネス賞、パブリック賞、ローカル5G賞、中小企業賞の中から、二次審査委員会でグランプリを決定するとともに、特別賞の各賞も決定した。 

 ユーザー部門のグランプリは、ガンズコーポレーションの「外国人労働者の即戦力を加速するGenba DXカメラプラットフォーム」が受賞した。Wi-Fi/LTE通信機能付きのヘルメットカメラを現場作業員が装着し映像や音声、位置情報をリアルタイムで送信し、遠隔地から監督者が映像を見ながら指示や記録、警告などができる。AI翻訳機能で外国人作業者を円滑に支援できる特長がある。人手不足の中で外国人労働者の安全性を確保しながら作業指示ができる点などが評価された。 

 サービス&ソリューション部門はNTTドコモビジネス

 サービス&ソリューション部門ではNTTドコモビジネスの「映像分散管理プラットフォーム『モビスキャ』」が最優秀賞を受賞した。タクシーやバス事業者の車両に搭載した通信型ドライブレコーダーの映像を効率的に活用できるようにする基盤で、分散データ保存などを駆使してサービス展開している。AI道路工事検知ソリューションの提供も始めており、これまでにないデータ活用サービスができることなどが評価された。 

 都内の表彰式で、グランプリを受賞したガンズコーポレーションの田仲純一郎社長は「当社のような小さな企業の技術を高く評価してもらえたことを光栄に思う。これからも技術の向上に努めていく」と喜びを語った。