2025.12.16 古河電工、中国・瀋陽古河電纜の全持ち分を譲渡
古河電気工業は、特定子会社で超高圧電力ケーブルの製造販売を行う中国・瀋陽古河電纜(遼寧省瀋陽市)の全持ち分を譲渡することを決めたと発表した。
瀋陽古河電纜は、過去には中国の地中送電網の整備に大きな貢献をしてきたが、昨今の中国市場の景気鈍化からの回復が遅れている中で価格競争も厳しくなっており、今後の中長期的な市場拡大を前提としても現体制のままでの当期純利益の黒字化は困難と判断した。
このため、同社は保有する持ち分の全部譲渡による非連結化の検討に着手し、今回、中国国内の豊富な落札実績のある安徽偉光電纜股份(安徽省合肥市)に保有全持ち分を譲渡することが最適と判断した。譲渡価額は、1000万元。持ち分譲渡実行日は2026年2月ごろを予定する。
瀋陽古河電纜は、1995年2月に設立され、資本金は7億6800万元(古河電工全額出資)。事業内容は超高圧電力ケーブルとその付属部品(端末、ジョイントなど)の製造販売、接続工事。24年12月期業績は売上高6億9900万元、営業利益100万元、当期純損益は2800万元の赤字。
同案件の同社業績への影響は、11月10日に公表した26年3月期通期連結業績予想に概算金額で織り込み済み。




