2025.11.13 デクセリアルズの25年4~9月期、業績上振れ 通期予想を上方修正
デクセリアルズの2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、減収減益となったが、高付加価値製品の販売増加などにより計画を上回った。通期業績予想も上方修正した。
4~9月期連結業績は、売り上げが前年同期比3.7%減の574億5600万円、事業利益が同9.7%減の201億5300万円、営業利益が同14.7%減の199億200万円、当期純利益が同15.4%減の134億1000万円。為替の円高によるマイナス影響を除くと、売り上げ、事業利益ともに前年同期比横ばいだったという。
セグメント別売り上げは、電子材料部品は、カメラモジュール向け形状加工ACF(異方性導電膜)が好調に推移したほか、表面実装型ヒューズが電動工具市場での顧客在庫調整終了で回復。フォトニクスはデータセンター(DC)向け光トランシーバー用製品の出荷数量拡大し、前年同期比5.6%増の325億1000万円。光学材料部品は、ノートパソコン用ディスプレー向け反射防止フィルム(ARF)が好調だったが、蛍光体フィルムや光学樹脂材料が減少し、同13.2%減の253億5100万円。
また、第2四半期単独(7~9月期)の業績は、第1四半期比で売り上げ、事業利益ともに2桁の増加となっている。
同社は、高付加価値製品の販売増などによる上期の業績上振れを踏まえ、今年度通期業績予想を修正し、売り上げと各利益予想を増額した。修正後の金額は、売上高が前期比3.3%増の1140億円(従来予想=1035億円)、事業利益が同2.4%増の390億円(同290億円)、営業利益が同1.9%減の390億円(280億円)、当期純利益が同6.3%減の260億円(同205億円)。








