2025.11.06 ミネベアミツミ、26年3月期通期予想を上方修正 14期連続増収見込む
26年3月期第2四半期連結業績(IFRS)
ミネベアミツミは6日、2026年3月期の通期連結業績予想(IFRS)を上方修正し、売上予想を従来の前期比減収から増収に変更した。これにより、今年度通期売上は14期連続増収および13期連続での過去最高売上更新を見込む。
同日発表した第2四半期(25年4―9月)連結決算は、売上が前年同期比横ばいの7783億1400万円、営業利益が同5.1%減の443億8700万円、税引前利益が同12.1%増の403億7000万円、当期純利益が同14.0%増の285億8500万円。売上・営業利益ともに計画を上回り、売上は微増収ながら上期の過去最高となった。
上期のセグメント別売上高は、プレシジョンテクノロジーズ(PT)事業は主力製品のベールベアリングがデータセンター向けサーバーや航空機向けで増加し、前年同期比4.4%増。モーター・ライティング&センシング(MLS)事業は、ファンモーターの需要増などにより同1.7%増。セミコンダクタ&エレクトロニクス(SE)事業は、光デバイスの販売減少などにより、同1.3%減。アクセスソリューションズ(AS)事業は自動車生産減少により同3.5%減となった。
上期は為替面でタイバーツ高によるマイナス影響を強く受けたが、予想を上回る営業利益を達成した。米関税影響も限定的だった。
足元の業績も好調に推移しており、貝沼由久会長CEOは「今年10月度の売上は初めて1600億円を超えた。今後も好調な売上推移を見込んでいる」と語った。
同社は、米相互関税の財務影響が限定的であることを踏まえ、今年度通期業績予想を修正し、従来の「リスクシナリオ」を取り消した上で、売上高予想を増額した。








