2025.11.07 ヒロセ電機の4ー9月期、一般産機向け回復し7.9%増収 通期予想を上方修正
ヒロセ電機の2026年3月期第2四半期(25年4-9月)連結決算(IFRS)は、増収営業減益となった。売上は好調だったが、金属材などの材料費や人件費の上昇が利益を圧迫した。また、一般産機市場向けの好調な回復を踏まえ、通期の売上・利益予想を上方修正した。
4-9月期連結業績は、売上高が前年同期比7.9%増の1020億2500万円、営業利益が同7.9%減の204億6100万円、税引前利益が同7.3%減の221億100万円、当期純利益が同11.5%減の155億2300万円。上期の営業利益率は20.1%と20%台を確保した。
4-9月期の分野別売上は、一般産機が前年同期比26%増と大きく増加。自動車・モビリティー関連も同8%増と堅調だった。スマートフォン・携帯端末は同3%減となり、物量は増加したものの特定顧客対応による価格調整は売上に影響した。コンシューマー・モバイル機器は同2%減。通信インフラ機器は同4%増。同社は「一般産機向けは、まだ力強さは欠いているが、期初予想を超える水準で回復している。車載も堅調に推移している」としている。
通期連結業績予想を上方修正し、売上高と各利益予想をそれぞれ増額した。修正後の金額は売上高が前期比5.6%増の2000億円、営業利益は同6.3%減の400億円、税引前利益は同7.0%減の430億円、当期純利益が同9.2%減の300億円。また、通期の分野別売上予想を変更し、一般産機向けの売上予想を大きく引き上げたが、スマホ向けなどを引き下げた。







