2025.12.17 ベトナム・ビンファスト、インドネシアでEV生産を開始
盛大に行われたビンファストのインドネシア・スバン工場の開所式(中央左のスーツ姿がビンファスト・アジア社のファム・サン・チャウCEO、右隣がアイルランガ・ハルタルト経済担当調整相)
ベトナムの自動車メーカー、ビンファストは15日、国外ではインドに続きアジアで2番目の電気自動車(EV)生産をインドネシアの西ジャワ州スバンで開始した。同社は、昨年後半にスバン工場の起工式を行っており、わずか17カ月で生産をスタートさせた。
同日行われた開所式には、インドネシア政府からアイランガ・ハルタルト経済担当調整相、外務省のアルマナタ・ナシル副大臣、西ジャワ州のエアワン・セティアワン副知事、ビンファスト・アジア社のファム・サン・チャウCEO、地元政府関係者らが出席した。
スバン工場の広さは171ヘクタール。工場は段階的に建設されるが、最終的には総額10億ドルの投資になりそうだという。生産能力も年間30万台にまで引き上げる。
スタートしたばかりの第1期では、3億ドルを投資し、年間5万台の生産能力でスタート。高度の自動化ラインを導入して国際基準に対応した工場を設計する。車体溶接や塗装、アッセンブリー、品質検査センター、ロジスティクス倉庫が完備される。複数の段階を経て最終的には、上限で1万5000人の雇用を見込む。
同社のインドシア市場参入は2年目だが、車種を増やすことで、同市場の認知度を高めている。「VF3」「VF5」「VF6」「VF7」(右ハンドル車)とバラエティーに富んでおり、幅広い国内ニーズに対応できる。特に若い消費者層をターゲットにした車種構成にしたいというのが、ビンファストの戦略だ。









