2025.12.23 日立産機、AIエージェントで産業機器の運用・メンテナンスを支援
AIエージェントによる対話形式で機器の運用情報を参照する作業者
日立産機システムは22日、生成AI(人工知能)を活用したエージェントが、対話形式で産業機器の運用やメンテナンスなどの情報を提供するデジタルサービスを18日に開めたと発表した。
日立産機が提供する設備監視サービス「FitLive」に接続された空気圧縮機や給水ポンプ、産業用インクジェットプリンターで利用可能。使用者の問いかけに対し、同サービスを通じて収集されるリアルタイムの稼働データ、取扱説明書などの資料、同社のサービスエンジニアやノウハウや予兆診断の結果を構造化したデータベースをAIエージェントが参照し、的確な情報を即座に提供する。
今回のサービスは、デジタル化された設備から得たデータを用いて、AIで高付加価値化する「Lumada 3.0」を体現するデジタルサービス「HMAX Industry」のラインアップの一つ。
生産現場では、産業機器が不具合を発生した場合にマニュアルから適切な個所を探したり、専門知識を持ったサービスエンジニアの対応を待ったりする必要があり、その間に生産停止を余儀なくされることが課題となっていた。さらに、熟練者から若手作業者への技術承継が追い付かないという問題も深刻化する中、生産現場の業務を効率化する対応が急務となっていた。









