2025.12.24 富士フイルム、GFXシリーズの体験イベント開催 コラボモデルも展示

体験イベント「Hello GFX 2025 with ETERNA」を開催

多くの人が来場した多くの人が来場した

藤原ヒロシ氏のコラボモデルも展示(右がコラボモデル、左がGFX100RF)藤原ヒロシ氏のコラボモデルも展示(右がコラボモデル、左がGFX100RF)

 富士フイルムは20~23日、WITH HARAJUKU 3階(東京都渋谷区)で35mmフルサイズの約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラの上位機「GFX」シリーズの体験イベント「Hello GFX 2025 with ETERNA」を開催した。映像制作用カメラ「GFX ETERNA(エテルナ)」も初めて展示。イベント開催は今回で18回目となる。

 メイン会場では試し撮りできるスペースやクリスマスツリーなどを用意し、「GFX100Ⅱ」「GFX100S Ⅱ」「GFX100RF」「GFX ETERNA 55」の4機種を体験できるようにした。レンズは、同社製だけでなく他社製品も用意。GFXシリーズの魅力を最大限訴求した。

 GFXシリーズは、約1億200万画素を実現し、低照度環境や逆光時でも細部を表現できるダイナミックレンジを搭載。独自の「フィルムシミュレーション」モードで、鮮烈な色彩や深い彩度を生かした写真を撮影できる。カメラやレンズを小型化するとともに、超高画質で機動性を実現している。

 「ピクセルシフトマルチショット」は、4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能な高性能イメージセンサーを、0.5画素ずつシフトさせ、16枚のRAWファイル撮影を行う機能だ。専用ソフトで合成処理することで、約4億画素の画像を生成。美術品や工芸品などの高精細撮影が必要な場面で活用できる。

 同社レンズ製品の「ティルトシフトレンズ」は、大型センサーサイズに合わせて、最大15mmのシフト量を確保。フレーミングの自由度を大幅に向上させた。シフト・ローテーションセンサーを内蔵しているため、リアルタイムで動きを検出、表示する。併せて、多彩な色調表現を可能にするフィルムシミュレーション機能や手振れ補正機能、動画撮影などを説明したエリアも用意した。

 藤原ヒロシ氏主宰「fragment design」のコラボモデルも展示。GFX100RFと機能や性能は同じだが、軍艦部やカメラ前面、レンズフードなどの細部に「fragment design」のロゴを配置したデザインを実現した。

 写真家や映画監督を招いたトークセッションも開催。富士フイルムイメージングシステムズ・コンシューマー事業本部事業推進本部カメラ事業部・田口貴広副事業部長は「初めて展示したエテルナは、動画だけでなく静止画も撮影できる。GFXのラージフォーマット体験を多くの人にしてもらい、魅力を感じてほしい」と話した。

 期間限定でオープンしたポップアップストア「愛おしさを哲学する写真機店」で展示した写真などもフォトブックで紹介。当時の空間はVR(仮想現実)で再現し、公式ホームページから体験することができる。