2025.12.26 小野測器、走行中の車両挙動を高精度に把握 GPSベクトル速度計投入
電動化や自動運転の開発で高まる車両挙動の計測ニーズに応える「GPSベクトル速度計 LC-8220A」
小野測器は、走行中の車両挙動を高精度にとらえる「GPSベクトル速度計 LC-8220A」を12月に発売すると発表した。車載型の速度計で、二つのアンテナにより車体の向きや傾きを高精度に計測し、その情報から車両挙動を多角的に把握できる。1台で直進速度や加速度など、操縦安定性試験でよく使用される30項目以上のデータを取得できる。
複数の衛星からの受信に対応し、計測中も衛星通信が途切れにくい。横滑り(スリップアングル)計測の高精度化も行った。最大16chのアナログ出力機能を搭載し、必要な計測データを任意に出力できる。
車両旋回性能の評価や車両運動モデル構築のためのパラメーター計測、横滑り防止装置などの動作検証に活用できる。
近年、自動車開発の現場では、電動化や自動車運転技術の進展により、乗り心地や操縦安定性がこれまで以上に重視されている。これに伴い、走行中の車両挙動を高精度に取得できる計測機器へのニーズが一段と高まっている。









