2026.01.03 【放送総合特集】シンクレイヤ・山口正裕代表取締役社長 未来のコミュニケーション基盤を支える存在に 取り組み結実で飛躍目指す
通信サービス業界では、IoTやクラウド、AI(人工知能)による新サービスが加速し、超高速・大容量のインターネット接続の需要が一層高まっている。スマートシティーやXR(クロスリアリティ―)など、次世代領域の本格化も目前だ。
一方、放送サービス業界では、IP放送や動画配信の拡充が進み、ライブ配信やアーカイブ配信の需要が急増している。デジタルインフラ推進の補正予算も盛り込まれたことから、通信・放送インフラの強化は今後も重要な課題になる。
当社は、この潮流に応えるべく、2025年に国内初となる50G-PONフィールド実証実験を開始した。低遅延が求められる次世代サービスへの適用を検証し、遠隔医療や高精細映像の配信、ロボット制御など社会の高度化に不可欠な基盤構築に取り組んでいる。これらの知見を製品開発や運用ノウハウに反映し、ケーブルテレビ事業者をはじめとする通信事業者の競争力強化に貢献していく。
地域社会への貢献も重要なテーマだ。人口密度が低く、従来はFTTHサブセンターの建設が難しかった地域などでも、効率的に放送・通信サービスを展開できる「柱上型ミニサブセンター」の提案を進めている。孤独死対策を背景にWi-Fiセンシングで在宅状況を検知して安否確認を行うサービス「でんぱでみてるくん」の提供も開始した。地域の課題に最新技術で応え、安全・安心と地域活性化を両立させていく。
放送インフラの対応も不可欠。老朽化が進むテレビ共同受信施設には、VHF伝送用の増幅器を提供している。既存の敷設同軸ケーブルを活用することで、FTTH化や設備維持の難しい辺地共聴施設の放送環境を支え、持続可能な情報インフラの維持に貢献していく。
26年は、当社にとってこれまでの取り組みが結実し、さらなる飛躍に向けて期待に満ちた年となる。長年培ってきた技術を大切にしながら、超高速アクセス機器から暮らしの安心を支えるサービスまで幅広く展開し、未来のコミュニケーション基盤を支える企業として進化を続けていく。次世代通信インフラの最適化に貢献し、業界をリードする存在として、社会の高度化と地域の安心・安全を両立させる取り組みを加速していく。








