2026.01.03 【製造総合特集】キムラ電機・藤岡利之社長 4つの重点製品の拡販に注力 創業100周年に向け足固め

 キムラ電機は、表示灯、端子台の専業メーカーとして、標準品に加え、顧客ニーズに合わせたカスタム製品の開発に力を入れ、電力関連や通信関連、鉄道関連、社会インフラ関連を中心に幅広い分野に製品を供給している。2026年が創業99周年となる。

 藤岡利之社長は、2025年度(26年2月期)の事業動向について、「22年、23年、24年と強い在庫調整局面が続いた。25年も5月ごろまでは前年同期並みで推移していたが、25年6月ごろからようやく在庫調整のしゅうえんが見え始め、全般的に少し受注が上昇傾向となっている。直近では少し弱さもあるが、26年2月期通期の売上高は前期比10%増ぐらいの着地を目指している」と話す。

 市場別では、25年度は電力設備や通信設備、鉄道車両関連などをはじめ、全般的に回復傾向になっているという。

 26年度(27年2月期)に向けては、従来製品に加え、四つの重点製品である①省配線ターミナル(省配線端子台)「WSーTD16 MC形」「WSーTD32 MA/MB形」②海外規格取得品ヒューズ台・ヒューズキャリア「Fー10Dシリーズ」③耐環境端子台④ねじなし端子台(プッシュインスプリング式端子台)を軸にPR活動・拡販に注力する。カスタム商品の展開にも力を入れていく。

 26年度の売上高は、前期比で5~6%増の成長を目指す。受注額はそれを上回る伸びを見込む。藤岡社長は「当社の業績は、まだコロナ禍前の水準には戻っていないが、27年の創業100周年に向け、26年はその足固めをする年として、しっかり取り組みたい」と意気込む。26年に向けた期待市場としては、電力設備関連や一般産業機器分野などを挙げる。

 同社は、デジタル技術を活用したプロモーション活動の強化にも取り組んでおり、「着実な情報発信に努めていきたい」(藤岡社長)という。3年前には、新たなパーパス「お客さまに満足していただきながら成長し続ける会社」を発表した。経営理念は「優親速廉」。この理念のもと、「優れた製品を、キムデンブランドに親しみを感じていただきつつ、スピーディーに求めやすい価格で提供する」ことをポリシーとしており、今後もこの経営理念を具現化していく。