2026.01.12 【電子部品総合特集】エム・アールエフ・佐伯裕昭社長 防衛関連ビジネスを拡大 米ミニサーキット社製品を中心に提案

 2026年以降に最も力を入れていくのは、防衛関連ビジネスの拡大だ。日本の防衛予算が拡大しているため、高周波の専門商社として、技術提案を進めていく。

 当社が国内代理店契約を締結している米Mini-Circuits(ミニサーキット)社の製品を中心に、ビジネスを拡大。防衛分野では無線技術が重要だが、ミニサーキットは防衛用レーダーやEW(電子戦)に欠かせない高周波部品を製造している。

 ミニサーキットは、1968年設立の高周波部品の老舗メーカーで、徹底した品質管理・納期管理には定評がある。当社は1995年の創業だが、その当時からの主流仕入れ先として、継続的に販売に力を注いでいる。

 このほか、オランダのAmpleon(アンプレオン)社製品の拡販にも力を入れる。アンプレオンは、NXPから独立して設立された高周波パワーデバイスメーカーで、VHF/UHF/Lバンド帯のシリコンLD MOSパワートランジスタのリーディング企業。用途は、防衛用レーダーをはじめ、半導体製造装置のプラズマ発生器、加速器などに使用される。

 ミニサーキットは、アンプレオンのパワートランジスタを使用した増幅器を製造している。

 当社の社名の「M・RF」は、マイクロウエーブとRF(レディオ・フリークエンシー)から取ったもので、「高周波専門商社」を物語る社名となっている。最近の日本では、防衛関連の事業に参入する企業が急増しているため、高周波技術を活用して、いろいろな顧客へのアプローチを進めていきたい。

 防衛関連以外では、米AXZON(アクゾン)社のUHF帯RFID温度センサータグの販売にも力を入れる。同社のUHF帯RFID温度ロガータグ「AZN5200」は、小型、軽量、超薄型の使い切り、シールタイプ。バッテリーを内蔵しているため充電不要で、さらに使い切り設計のため校正の必要がなく、維持費がかからないなどのメリットがある。従来型の温度ロガーと比較し、圧倒的に低価格で提供可能。コールドチェーン(冷凍冷蔵物流)に最適なソリューションとして提案を進める。

 当社は、創業31期目に入った。今後、防衛関連ビジネスなどを成長させていくことで、5年後には年商100億円を目指す。