2026.01.20 鉄道用空調、省エネ・省メンテの新製品発売 三菱電機
鉄道車両用空調装置(屋根上集中式)の新製品
三菱電機は19日、鉄道車両用空調装置(屋根上集中式)の新製品を発売した。「可変ダンパー」や摩擦帯電フィルターなどを採用し、省エネ・省メンテナンス化や製品の納入安定化に対応した製品で、持続可能な鉄道輸送の実現に貢献する。
新製品は、乗車率に応じた開閉度の調整が可能な可変ダンパーを国内で初めて採用。外気温の影響による車内温度の変動を抑制し、低乗車率時の空調装置の過負荷状態を回避する。
従来のダンパーは常時全開であったが、可変ダンパーは高温・低温の外気の取り入れを抑制でき、車内外の温度差が大きい場合の空調装置の負荷を低減。冷房稼働時期で車内温度が外気温度よりも一定温度上回った場合はダンパーを全開にして低温の外気を取り入れるため、空調装置の冷房稼働率も抑制可能だ。年間消費電力量は従来製品比で最大約14.4%低減され、省エネに大きく貢献する。
空調装置の車内用フィルターには、空気中の花粉やウイルス、粉塵などの集塵率を向上させた摩擦帯電フィルターを採用することで、室内熱交換器の汚損を低減。清掃周期を約2倍に延伸した。
空調装置の全電流を測定する電流センサーも搭載し、電流値の常時モニタリングを実現する。異常電流の検出による冷媒ガス漏れ検知などを可能とし、電流計測器を用いて車両ごとに手作業で行っていた点検業務を効率化する。
近年、脱炭素社会の実現に向けて鉄道車両運行での消費電力低減が求められており、空調装置の省エネニーズが高まっている。一方で、新型コロナウイルスの発生以降は車内換気の重要性が注目され、特に外気と車内の温度差が大きい真夏や真冬の時期は、換気による熱負荷の増大に伴う空調装置の消費電力増加が課題だ。労働人口減少に伴う人件費高騰で、車両用機器の省メンテナンス性も求められている。
同社は、新製品の提供を通し、省エネ・省メンテナンス化や製品の納入安定化を図り、鉄道事業者の車両運用コストの削減と持続可能な鉄道輸送の実現に貢献していく計画だ。









