2026.01.29 東大発AI新興に50億円出資 三菱電機

三菱電機の漆間啓社長(左)と燈社の野呂侑希社長

 三菱電機は29日、東京大学発スタートアップの燈(あかり、東京都千代田区)に出資したと発表した。出資額は50億円。出資による提携を通じ、燈が手がけるAI(人工知能)技術を活用した事業変革を加速させ、新たな価値創造とデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」関連事業の拡大を目指す。

 2021年2月に創業した燈は、AIをはじめとした最先端技術で社会課題を解決する東大発のAIスタートアップ企業だ。デジタルツインを利活用する独自シミュレーション基盤やAIエージェントの迅速な実装などの強みを生かし、多数のソリューションを提供している。

 今回、三菱を引受先とする第三者割当増資で50億円を調達した。調達した資金は、M&A(合併・買収)や、工場の頭脳となるシステム「次世代産業OS」の開発加速などに充てる計画だ。増資前の企業評価額は1000億円に達している。

 三菱は出資により、燈の高度な技術力や課題解決力と、三菱のコンポーネントや顧客資産、ドメインナレッジを組み合わせ、潜在的な顧客課題の発掘を促進し、新サービス創出や価値提供先の拡大を目指す。

 今後は、AI技術を活用したユースケースを積み上げながら、保守運用作業などの省人化・自動化や無人化工場の実現など既存事業の枠にとらわれない新たな価値創造に取り組む計画。これらの取り組みを通じ、セレンディ関連事業の拡大や「デジタルによるイノベーティブカンパニーへの変革」を加速させる。