2026.02.02 ギガファームと九州計測器、産業向け無線通信装置を発売 高精度な同期制御を実現
無線で10msの同期が実現できる「WiKronos」
半導体開発などを手がけるギガファーム(福岡県飯塚市)は、九州計測器(福岡市博多区)と業務提携し、10ms以下の高精度な無線時刻同期や装置間の同期制御が可能な産業用無線同期装置「WiKronos」を発表した。
今回の製品は、AMD(旧Xilinx)の「ZynqFPGA」と「ARM Linux」で構成。PythonやC言語を用いたプログラムロジック制御と、FPGAを活用した自由度の高い高速入出力(IO)制御が可能となっている。
総務省が進める電波資源の拡大に向けた研究開発の一環で、情報通信研究機構(NICT)や九州工業大学などが2024年4月から受託している「周波数資源の有効活用に向けた高精度時刻同期基盤の研究開発」でも、機器として採用されている。
交通機関や放送、金融、医療、データセンターなどの社会インフラ分野では、安全に利用できる正確な時刻同期が求められている。また、超高速・高精度加工や製造ロボットの精密な動作を実現するためには、有線通信機器が必要となり、高速通信規格「5G」のネットワークを使っても無線での10ms以下の精密制御が難しい。
WiKronosは、高精度な10ms以下の高速制御に対応。Wi-Fi通信制御のほか、オリジナルの無線回路を搭載しているため、独自の無線制御も行える。
将来的には、九工大が研究しているアルゴリズムを実装することで、ナノ秒の高速制御を実現できる産業用無線通信装置を目指す。九州計測器と提携することで、アプリケーションごとの研究者らの声を機能更新に反映させていく。
主な製品仕様は、「Xilinx Zynq‑7000(XC7Z045)」などを採用。Wi‑Fiを標準搭載し、300MHz~6GHzの周波数帯に対応する。本体サイズは高さ314mm、幅287mm、奥行き125mmで、電源は12V。









