2026.02.09 【コネクター総合特集】ケル 熱移動コネクターを開発
ケルは、コネクター事業では①フローティング②高速伝送③圧着などをキーワードとした新製品開発に注力している。今後もコア技術である「フローティング」「高速伝送」「防水」「ハイパワー」などの技術を強化し、付加価値の高い提案を推進する。
注力市場は、以前からの4市場(工業機器、画像機器、車載機器、医療機器)に「5G・通信」を加えた5市場とし、加えて、新エネルギー市場向けの展開にも力を注ぐ。経営ビジョンの「コネクタメーカーとして、世界に貢献できる企業になる。」に沿って、今後もグローバルでの売り上げ拡大に向けた体制強化を図っていく。
同社は、電子機器の熱処理の解決を支援するため、熱移動の機能を備えた新型コネクター「KTHシリーズ」を開発している。
0.4mmピッチ熱移動コネクターKTHシリーズは、信号や電力だけでなく、「熱」も移動できる新しいタイプのコネクター。コネクター中心部に、熱を効率良く移動させる専用の機構を搭載。熱源から基板を介して熱を受け取り、コネクターを通じて大容量の放熱部品に熱を逃がすことで、熱源の冷却に貢献する。コネクターによって熱を移動させることで、従来とは異なる放熱設計が可能になる。これにより装置設計時の選択肢が広がり、より柔軟な設計を実現する。
画像機器市場ではイメージセンサー・プロセッサー搭載機器でのスイッチングによる発熱、車載機器市場では車載カメラの内部発熱と外部環境による温度上昇による過熱に対応。医療機器市場では医療用超音波プローブなどの連続使用による発熱課題の解決を支援する。
同社は2025年8月に新工場の中国・珠海工場(広東省珠海市)を本格稼働させた。珠海工場産品は現在は工業機器向けだが、今下期後半から26年度に向け、車載製品も立ち上がる予定。また、インドやASEANの顧客対応強化のため、シンガポールに販売拠点を開設する予定。









