2026.01.12 【電子部品総合特集】ケル・春日明社長 中国・珠海工場が本格稼働 海外売り上げ拡大への体制づくりを強化
2025年8月に、新工場の中国・珠海工場(広東省珠海市)が本格稼働した。大型案件も獲得できているため、今年度下期業績への貢献を期待している。
26年のコネクター市場は、特にAI(人工知能)データセンター・サーバーや、その周辺機器などでの需要増が見込まれる。当社の事業環境としては、工業機器向けの回復が見込まれ、珠海でのビジネスも堅調な進展を予想している。珠海工場産品は現在は工業機器向けだが、下期後半から26年度に向け、
車載製品も立ち上がる。
当社は、25年4月からの第1次長期経営計画「KEL VISION 2030」では30年度(31年3月期)に売上高200億円、営業利益率15%以上を掲げ、中期経営計画(3カ年)では最終年度の27年度に売上高155億円、営業利益率15%を目標に置いている。
26年度は、経営ビジョンである「コネクタメーカーとして、世界に貢献できる企業になる」に沿って、今後も海外売り上げ拡大に向けた体制強化を図っていく。
海外売り上げ拡大に向け、開発力・供給力・販売力を強化し、コア技術である「フローティング」「高速伝送」「防水」「ハイパワー」の技術を強化して、これらの製品を顧客要求に対し、付加価値を付けた形で提案していく。
ほかのコネクターメーカーとの協業も進めている。25年4月に日本端子との相互販売提携を発表し、25年7月にはイリソ電子工業と共同で車載用小型同軸コネクターの試作開発を公表した。これらにより事業の時間短縮につなげる。イリソ電子工業との共同開発製品は、26年度の製品化を目指している。
販売力強化では、インドやASEANの顧客対応強化のため、26年1月にシンガポールに現地販売拠点を開設する予定。ターゲットは車載市場で、現地でのスペックイン活動を推進する。シンガポール拠点は当社の海外子会社としては7拠点目。海外展示会を活動した商品のPRにも引き続き力を入れていく。
海外売上比率は、現在は4割程度だが、27年度には52%前後に高める計画。国内では、1月13日付で、「多摩センターオフィス」を開所する。本社内にあった営業部門を多摩センター駅前のアクセスの良い場所に移転することで、機動力を高めていく。










