2026.02.09 韓国LGES、ステランティスとのカナダ電池合弁を子会社化 北米4工場体制へ

LGESが完全子会社を目指すカナダのネクストスター・エナジー

 韓国の車載電池大手、LGエナジーソリューション(LGES)は欧州の自動車メーカー、ステランティスとの北米電池合弁会社NextStar Energy(ネクストスター・エナジー)を完全子会社化することになった。ステランティスが6日に発表した事業再編の一環として、電池事業の見直しを明らかにしている。最終結論は、承認を得て決定の見込み。

 LGESの発表によると、同社はカナダ・オンタリオ州ウィンザーの電池合弁会社ネクストスター・エナジーへのステランティスの出資分49%を引き取り、100%子会社することでステランティスと合意した。

 ネクストスターは、LGES51%、ステランティス49%の出資比率で2022年設立、カナダ初の商業ベースの電気自動車(EV)やESS(据置型電池蓄電装置)工場で、年間49.5GWhの生産能力。これまでに両社が合計50億カナダ・ドル(約5700億円)がネクストスターに投入している。現在1300人を雇用しているが、フル稼働の段階になれば、長期的に2000人の雇用に引き上げる。

 ステランティスは、6日発表の事業再編で、EV市場の減速を前提に、電動化投資計画を現実路線へ修正、巨額の設備投資を伴う合弁会社や固定資産の見直しの一環として「保有から調達」へと電池の路線転換を決めた。

 LGESでは今後も北米でESS需要が見込めること、カナダでの補助金が最大限活用できること、単独出資のほうが稼働率の引き上げになるとの観点から全株式を引き取ることにした。

 今回の買収が完了すれば、LGESはミシガン州に2工場、アリゾナ州に1工場、カナダ1工場の計直轄4工場と合弁4工場の生産拠点を構える北米最大の車載電池メーカーになる。

 ステランティスは、今後もネクストスターから電池を調達する考えは変わらないとしている。