2026.05.29 日本ゼオン、カナダのロボティクス企業へ投資および技術交流開始 人の手に近い機能を持つ産業用ロボットハンド向けエラストマー部材の開発へ
日本ゼオンは、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を運営する子会社の米国Zeon Ventures(カリフォルニア州)を通じて、カナダの高度ロボティクス企業であるSanctuary AI社へ投資し、同社との技術交流を開始したと発表した。同交流を起点に、ロボティクス分野での新素材開発を加速させる。
Sanctuary AIは、汎用ヒューマノイドを開発し、多様な産業分野での導入に向けた実証を進めている。高精度接触センシングと小型油圧アクチュエーターによる操作能力と、同社のフィジカルAI(人工知能)を組み合わせた独自のシステムは、次世代の産業オートメーションを支える基盤として世界的に注目されている。
人間の手に近い機能を実現する産業用ロボットハンドの実用化には、触覚レベルの精密さと産業用途に求められる耐久性を両立する材料が不可欠。ゼオングループは、エラストマー材料技術と試験・評価能力を活用し、Sanctuary AIの製品開発を支援することで、ロボティクス分野の新たな素材需要の獲得と、将来の事業ポートフォリオ強化を図る。
同社は、中期経営計画「STAGE30」で、「モビリティ」「医療・ライフサイエンス」「情報通信」「GX(グリーントランスフォーメーション)」を成長4分野と定めている。リソースを集中投入することで、同分野の売上高比率を2028年度に48%に引き上げるのが目標。今後もスタートアップへの投資・支援や、あらゆる産業・分野に変革をもたらす新素材の提供と用途開発を推進する。







