2026.06.01 【電波の日・情報通信月間特集】JVCケンウッド、IP無線機「KBX-P51」を発売

IP無線機「KBX-P51」

 JVCケンウッドは、KENWOODブランドのIP無線機「KBX-P51」を6月下旬に発売する。IP無線サービスに本格参入し、通信料やアプリ利用料を含む月額利用型サービスとして、導入から運用まで一体で提供する。

 新製品は、同社が資本業務提携契約を結ぶサイエンスアーツのIP無線アプリ、Buddycom(バディコム)を搭載した初のIP無線機。LTEやWi-Fiを活用し、全国規模で一斉通話ができる。広域連携や遠隔地とのリアルタイムな情報共有を求める現場向けに提案する。

 通信面では、デュアルSIMによるLTE接続とWi-Fi接続に対応する。最大三つの通信回線を使い、通信状態が不安定になった場合でも、圏外になる前に良好な回線へ自動で切り替える。利用者が回線を意識せず、安定した通信を確保しやすい。

 Buddycomとの連携により、IP無線機とスマートフォン、タブレットを使い分けられる。屋外の工事現場や警備現場では専用端末を使い、オフィスではスマートフォンやタブレットから同じ通話グループに参加できる。

 オプション機能として通話音声の自動翻訳にも対応する。27言語への翻訳が可能で、翻訳音声を再生する。翻訳した言語のテキスト化にも対応し、外国人スタッフを含む現場での意思疎通を支援する。

 録音・再生機能では、送信・受信音声を自動で録音し、サーバーに最大約1カ月保存できる。録音データは端末や管理者用ウェブコンソールの通話履歴画面から再生でき、聞き逃し防止や業務記録の共有に役立つ。

 防じん・防水性能はIP68のほか、IP67、IP55、IP54に対応し、MIL規格「MIL-STD-810H」の11項目に適合する。工事、警備、運輸、空港、鉄道、自治体、省庁など、現場業務を伴う分野で導入を見込む。今夏のファームウエア更新ではエマージェンシー機能などに対応する予定。