2026.08.12 7月の電機倒産、2カ月ぶり前年増 負債総額は8割減

 電機業界の7月の倒産件数は前年同月比26.6%増の19件となり、2カ月ぶりに前年を上回った。負債総額は同85.3%減の43億1400万円と大幅に減少。前年は負債100億円以上が2件発生し、その反動減となった。

 負債1億円未満が11件で約6割を占めた。負債50億円以上の倒産は発生しなかったものの、10億円以上が2カ月ぶりに2件あった。業態別では製造が8件、卸売りが8件、小売りが3件だった。

電子部品関連で2件の負債10億円

 主な倒産としては、日本パッケージ・システム(神奈川県相模原市)が10億463万円の負債を抱えて破産した。1995年4月に設立し、電子部品関連事業や包装・パッケージ事業などを展開していた。

 電子部品関連では、RFIDタグアンテナの研究開発や製造を手がけ、独自のアルミエッチング技術を活用した高精度な電子部品を生産。包装・パッケージ事業では食品用包装資材や化粧品パッケージ、液体包装、店頭販売促進用資材などの企画・デザインから制作、印刷、包装作業の人手手配まで総合的なサービスを提供していた。2010年2月期には売上高約11億7000万円を計上していた。

 近年は主力取引先からの受注が減少。RFID分野では電機大手やグローバル企業が参入するなど厳しさを増していた。25年12月期(決算期変更)は売上高が約4億円まで落ち込み、その後も業績は伸長せず、打開策もないことから破産に至った。

 26年6月末からは日本エッチングユニカム(神奈川県相模原市)が事業を引き継いでいる。

 プリント基板を手がける白土プリント配線製作所(茨城県ひたちなか市)は負債約10億円で破産した。

 1963年10月に創業し、当初は家電部品の製造・組み立てを主力に展開。その後、各種プリント基板の製造を主体とする生産体制に移行し、2014年12月期には売上高22億4747万円を計上した。

 近年は大ロット生産を主軸とする中国メーカーが内需低迷を背景に、中・小ロット生産を手がける日本市場への攻勢を強め、低価格製品に押されていた。25年12月期の売上高は約10億9100万円に落ち込み、約1億1200万円の赤字となった。

 26年12月期も受注状況に改善が見られない中、事業環境の回復見通しが立たなかったことに加え、白土武社長の健康問題もあり、事業継続を断念した。