2026.09.21 【電子部品メーカー・商社/ASEAN拠点特集】東亜無線電機 タイ・ベトナムの生産連携強化 EMSなど付加機能を拡充

岡田康治EPE タイランド代表岡田康治EPE タイランド代表

 東亜無線電機が中核となる東亜無線グループは、海外拠点のベトナム、タイなどの現地法人の連携を強化し、現地調達販売、加工販売対応、海外部品の輸入などのサービス体制を充実している。昨年には子会社の東亜電子工業がプレス部品を生産する「EPE タイランド」を子会社化。既存のベトナムの「TOA MUSEN VIETNAM(東亜無線ベトナム)」と合わせ、2拠点で生産体制を整えた。

 東亜無線電機は昨年に海外拠点を統括する海外法人部を設立。部の責任者として東亜無線ベトナム、EPE タイランドの現地責任者の岡田康治氏が就任した。

 EPE タイランドはアユタヤ地域にあり、敷地面積は約1万6000㎡。コンシューマー向け製品、車載、医療向けなどを生産。このほど、建屋を改修し、設備を導入するなど生産体制を整えた。また、新規需要に対応するため80人いた従業員も123人に拡大した。

 岡田氏は「ほとんどの取引先が日系企業。工場は改善と新規立ち上げ途中だが、好調さを維持しており、計画以上の実績で推移している」という。若い社員の登用などで組織の活性化を図っている。

 一方、東亜無線ベトナムは、2016年にホーチミンで設立。一昨年から本格的に量産品の生産活動を開始した。日系企業の産業機器向けを中心にハーネスユニットなどを生産。需要の拡大に対応するため、従業員を増員し25人体制とした。同拠点も前年比2桁アップの実績で推移している。

 この生産2拠点を連携させ、ものづくりの取り組みを面で行う体制を整えている。岡田氏は「ベトナムの市場は右肩上がり。生産体制も安定している。また、商社機能も持ち製販一体の取り組みを推進。規模が大きいタイの生産機能を生かしながら、柔軟な生産、販売体制を構築する」と話す。

 ベトナムでは新規需要に向けた受け入れ態勢の構築。タイは空いているスペースを活用し、ものづくりの体制を強化。EMSビジネスなどにも注力し、加工や組み立てなど付加機能を拡充する。岡田氏は「顧客に貢献できる企業として2拠点でサポートできるように注力する。そして75周年を迎えた東亜無線グループの事業拡大につなげたい」と語った。