2026.10.13 【CEATEC 2026】オープニングレセプション開催 高市首相ら、AI実装で日本の成長戦略加速へ

記念撮影に応じる古川デジタル相(前列左端)、藤井総務相(同中央)、JEITAの新野会長(後列右から2人目)ら=13日、東京都千代田区

藤井総務相(左)から手渡された総務大臣賞の賞状を手にする三菱電機の高澤範行執行役副社長CSO藤井総務相(左)から手渡された総務大臣賞の賞状を手にする三菱電機の高澤範行執行役副社長CSO

古川デジタル相(左)から手渡されたデジタル大臣賞の賞状を手にする日立製作所の德永俊昭執行役社長兼CEO古川デジタル相(左)から手渡されたデジタル大臣賞の賞状を手にする日立製作所の德永俊昭執行役社長兼CEO

メタオプティクスミラーを装着した若山慎司経済産業大臣政務官(左)から、経済産業大臣賞の賞状を手渡されたTDKの齋藤昇社長執行役員CEOメタオプティクスミラーを装着した若山慎司経済産業大臣政務官(左)から、経済産業大臣賞の賞状を手渡されたTDKの齋藤昇社長執行役員CEO

 電子情報技術産業協会(JEITA)は、国内最大級のデジタルイノベーションの総合展示会「CEATEC 2026」が開幕した13日夜、東京都千代田区のパレスホテル東京でオープニングレセプションを開いた。ビデオメッセージを寄せた高市早苗首相は、同展を契機にデジタル技術による日本経済の高付加価値化が進むことへの期待を表明。出席した古川俊治デジタル相ら政府関係者も、人工知能(AI)などの有望技術を日本の成長戦略につなげる考えを示した。

 高市内閣は、7月に閣議決定した「日本成長戦略」で、官民が連携して2040 年度までに累計 370 兆円超を国内投資する方針を打ち出した。首相は同戦略で掲げた17の戦略分野に触れた上で、「挑戦しない国に未来はない。CEATEC 2026を契機として我が国のデジタル産業の挑戦が後押しされ、デジタル技術の活用によって我が国経済が高付加価値を生み出す構造に変わっていく姿が国内外に示されることを期待したい」と述べた。

 藤井比早之総務相は、17の戦略分野の一つと位置付けられた「情報通信」に言及し、その活用が「陸海空それぞれで大きく拡大している」と語った。その上で「全ての空間で情報通信の活用が進むよう、重点的に危機管理投資と成長投資を行っていく」と力を込めた。

 古川デジタル相も同戦略に触れ、「AIの社会実装は17分野すべての成長の基盤となる重要な要素だ」と強調。その上で、AIによって産業構造などの転換を促す「AIトランスフォーメーション(AX)」に触れ、AXに対応した規制・制度改革を進めるための原則や社会実装を加速するためのアクションプランを年末までにまとめる方針を示した。

 レセプションでは、優れた出展製品・技術・サービスに贈る「CEATEC AWARD 2026」の表彰式も行われ、受賞者が登壇するたびに会場は温かい拍手に包まれた。

 「総務大臣賞」は、三菱電機グループが、多様な現場の音から異常音も人の声も聞き分ける「タスク汎用音源分離技術(TUSS)」で受賞した。「経済産業大臣賞」は、ナノサイズの反射構造で光の反射方向を制御する「メタオプティクスミラー」を用いたスタイリッシュなスマートグラス向けディスプレーを開発したTDKが選ばれた。「デジタル大臣賞」は、社会インフラの運用や保守、制御などの高度化を支援するAIソリューション群「HMAX 」をグローバル展開する日立製作所が選出された。

 また、JEITAの新野隆会長が主催者を代表してあいさつし、今年のCEATECのテーマ「Transformation -企業が、産業が、そして社会が変わる-」に触れ、「技術やアイデアが結び付き、新しいビジネスや社会の姿が生まれていく。CEATECはそうした変化の起点でありたい」と強調した。併催のビジネス向けイベント「Japan Mobility Show Bizweek」を主催する日本自動車工業会の佐藤恒治会長も登壇し、「イノベーションを社会に実装し変革を加速するパートナーであり続けたい」と述べた。