2026.11.06 ノーリツなど3社、国内初の水素コンロ家庭利用を検証

水素コンロ:水素ガスを燃料として直接燃焼させ、その熱を調理に利用する機器。燃焼時にCO₂を排出しないのが特長

共同研究の概要と今後の展開共同研究の概要と今後の展開

 ノーリツとハーマン、積水ハウスの3社は、家庭での二酸化炭素(CO₂)削減につながる水素エネルギーの利用可能性を探るため、「水素ガスコンロ(水素コンロ)を利用した居住環境評価」の共同研究を11月に開始する。

 共同研究では、3社それぞれの知見を生かし、水素を燃料として直接燃焼させる家庭用水素コンロを用いて、室内環境や調理への影響などを検証する。

 これらの研究を通じ、住宅への導入可能性や、家庭における水素エネルギーの利用用途の拡大につながる知見を蓄積していく。

 新築住宅で広く採用されているビルトインタイプの水素コンロを用いた検証は、日本初の取り組み。

 共同研究では、ノーリツとハーマンが持つ水素燃焼技術・機器開発の知見を掛け合わせて開発した家庭用水素コンロを用い、積水ハウスが培ってきた住まいづくりに関する知見を加え、住宅への導入可能性について検討を進めていく。

 検討に当たり、京都府木津川市にある積水ハウスの総合住宅研究所に水素コンロの検証環境を整備する。

 水素は燃焼時にCO₂を排出せず、都市ガスなどと比べて燃焼時に多くの水蒸気を発生させる特性がある。この特性を踏まえ、室内空気環境や暮らしの中での人体への影響を評価・分析し、水素コンロを利用する上での技術課題を整理する。

 加えて、燃焼時の多くの水蒸気が食材、調理に与える影響も明らかにし、水素を用いた調理ならではの価値創出にもつなげたいと考えている。

 将来的には、給湯分野も含めた住宅内での水素活用についても検討を進め、レジリエンス性、脱炭素性、新たな住まい価値につなげるあり方を探る。

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅分野でCO₂排出量の削減が求められている。その実現に向けたエネルギーの一つとして期待される水素は、発電だけでなく、燃焼によって熱エネルギーとして直接利用することができる。

 3社は、こうした水素の特長を暮らしの中で生かし、調理や給湯など家庭内での用途拡大につなげていく。