2020.09.30 【電波新聞70周年特集】作家・歌手出光仁美取材に育ててもらった

 70周年おめでとうございます。今年、私はデビュー10周年、日本コロムビアは110周年、そして電波新聞は70周年。そんな記念すべき企画に参加できて光栄です。ありがとうございます。

 10年間の活動の中で一番思い出深い公演「コロムビア大行進2013」も取材をしていただきました。

 島倉千代子さんや舟木一夫さん、都はるみさんら大先輩とともに参加できたことは夢のようで、地元福岡から両親も見にきてくれたことを覚えています。

 1年目から続けてきたストアイベントも、たくさん取材していただきました。お客さまとの距離が近く、何よりCDが売れると販売店の方の喜ぶ顔が直接見られたことがうれしいです。新型コロナウイルスが収束したら、再開したいです。

 コロナ禍の8月にリリースしたシングル「あいたか橋で」は、作詞の美馬とおる先生が実際に福岡市の「あいたか橋」を訪れ、書いてくださいました。

「爪先立てて 待ってます」という歌詞が印象的な、とてもかわいらしい曲に仕上がっています。いつか、あいたか橋で路上ライブをしてみたいですね。

 いつもなら新曲を直接お届けし、感謝をお伝えするのですが、今回はそれがかなわず、とても寂しく残念な気持ちです。

 それでも、オンラインでサイン会を行ったり、1分間生電話でお話したり、新しい挑戦もしました。これからも、ファンの皆さまに喜んでいただける活動を続けていきたいと思います。

 20周年に向け、懐メロを歌えるように精進したいと考えています。

 昔の曲はシンプルだからこそ難しく、ちゃんと声が出ていないと歌えません。村田英雄さんのように力強く個性的な歌をお届けできるようになりたいです。

 取材は私にとって自分を見つめ直す機会でもあります。デビュー当時からたくさん取材していただき、ある意味育ててもらったと思っています。これからも、全国の支局にもお邪魔させていただきたいです。

 出光仁美(いでみつ・ひとみ) 福岡県宗像市出身。日本コロムビア創業100周年記念アーティストとして、10年4月「おんな七厘・神楽坂」でデビュー。これまでシングル13枚、アルバム3枚をリリースした。