2020.11.23 「日本ビジネスデザイン発見&発表会」開催テレサ協会、ICT業界と地域企業を活性化
全国大会は会場とオンラインのハイブリッドで開催した(写真は会場での発表)
テレコムサービス協会(会長=鈴木幸一インターネットイニシアティブ会長)のICTビジネス研究会はこのほど、ICTを利活用したビジネスモデルの創出と事業化支援、地域企業の活性化などを目的に「日本ビジネスデザイン発見&発表会Ⅵ2019-2020」を行った。
大会はICTを利活用した技術や商品、サービスのアイデアやビジネスプラン、ビジネスモデルを全国から発掘することを目的に14年から毎年開催している。優秀な作品にはアイデアの商品化や資金支援、販路拡大の商談会などを行い、ICT業界と地域企業の活性化を目指している。
6回目となる今回も例年同様19年から全国各地で予選会を行い20年春に全国大会を開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国大会の開催が先送りになっていた。
このほどの開催に当たっては会場とオンラインとを併用し、会場も3密対策を施した上で実施。全国から選ばれた高等専門学校や大学などのキャンパス部門17チーム、一般企業やスタートアップなどのビジネス部門16チームがビジネスモデルなどを発表した。
全国33チームが競う
全国大会は北海道、東北、関東、北陸、信越、東海、近畿、中国・岡山、四国、九州、沖縄などの13地区で予選を行い、各地区で賞を受賞した計33チームで競われた。審査は独自性、市場性、ビジネス性、社会課題解決力などを評価し発表会のプレゼンテーションを通して、審査基準を基に審査委員による最終評価で決められた。
今回はコロナ禍での開催になったため、参加も直接会場で行うチーム、動画を用意してプレゼンするチーム、Web参加のチームがあり、各チームとも自身の作品をオンラインとオフラインを活用しながらアピールした。
キャンパス大賞にソーシャルビジネス研究班
結果、6回目のキャンパス大賞総務大臣賞はソーシャルビジネス研究班の「kakishibuを世界基準に!」が、ビジネス大賞テレコムサービス協会会長賞はライカーズアカデミアの「SchooMy Boardで始める創造的問題解決能力育成事業」が受賞した。
審査委員長の中島洋MM総研特別顧問は「今回は新しい形で開催できたが、発表は毎年格段に進歩しており、審査員が代われば結果が変わるくらい粒ぞろいだった」と評価した。表彰式に出席した総務省竹内芳明総合通信基盤局長は「受賞作品が地域課題の解決に貢献することを期待している」と述べた。
学生やスタートアップが、新規技術やビジネスモデルを発表し事業化やビジネスマッチングにつなげていく取り組みは多くないため、引き続き同様の支援を進めていく計画。次回の全国大会は21年3月11-12日を予定している。
そのほかの受賞者は次の通り。
社会起業家大賞=医療法人恵典会×HICAL/中小企業大賞=協栄精工SAIプロジェクト/女性起業家大賞=じょさんしonline/キャンパスアイデア大賞=プロッセル/地方創生大賞=にんじんばなな/猪農vation賞=鈴田峠農園/人が生きる賞=BODYランゲージ/ICTビジネス研究会大賞=toraru/東京都情報産業協会賞=ライカーズアカデミア/MJS賞=FP-MYS/インテック賞=BringHope/アイ・オー・データ賞=OptiWave/電算賞=協栄精工SAIプロジェクト/エネコム賞=耳勉/電波新聞社賞=エナジーデザインTeam SENDAI。