2020.12.09 コロナ禍でも勝てる中小企業の営業支援をスタート!電波新聞×木村情報技術 全貌を探る〈下〉

「B2B Bridge」が無償で利用可能

 木村情報技術のプラットフォームを使うことで、様々な課題を解決できることが明らかになった。

 ただ、ここで問題があった。「医薬業界では認知度が非常に高く信頼されているが、他の業界では認知されていないため、他業界での認知度を高めることが課題になった」と木村隆夫社長。そこで新たに動きだしたのが、業界での知名度、認知度が高い上、それぞれの業界に深く入り込んでいる業界専門新聞社との連携だ。

 今回、電機業界に向けては創立70年の歴史のある電波新聞社と協業することになった。電波新聞と協業して作るのは「電波新聞×木村情報技術 B2B Bridge」。電波新聞の取材先や読者で、製品や技術のアピールで悩んでいる中小企業に向けてサービスを展開するというものだ。

 一般的な販促用のコンテンツ作成やWeb展示会出展用コンテンツ、Web商談会用のコンテンツの作成支援だけでなく、中小企業の製品やサービス、技術を一緒になって展開する大企業とのマッチングも支援することが大きな特徴といえる。

 電波新聞の読者に向けて広く告知をしていくことで、中小企業とマッチングする大企業を探す-。集まった企業に対してWeb展示会や商談会を行うことで効率よく企業間連携ができるようにしていく。Webを活用することで地方の企業でも費用を抑えて取り組めるようになる。

 さらに今回は、経済産業省中小企業庁と中小企業基盤整備機構が実施する、令和元年度補正予算および令和2年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助事業」として行う。ビジネスの支援をしてもらいたい中小企業は各種サービスを全て無償で利用できる。さらに中小企業診断士による事業化支援のアドバイスも受けながら進められるため、販促などに悩む中小企業にとってメリットが多い。

 まずは12月14日に、支援を望む中小企業向けのウェビナーを開催する。ぜひ登録して聞いてみてはいかがだろうか。

木村情報技術ってどんな会社?

木村 社長

[Q] 木村情報技術はどんな会社?

[A] 木村情報技術の創業者は、星薬科大学卒業で薬剤師の木村隆夫氏。

 18年間製薬会社に勤めた際に感じた医薬業界の課題をICTで解決しようと05年に会社を設立した。

 課題解決に向けた情報配信のソリューションには、木村社長の製薬会社の現場での経験が生かされており、医薬業界の中で高い信頼と実績がある。

[Q] 木村情報技術のソリューションは医療向けで強いの?

[A] 医薬業向けのライブ配信サービスに関連する各種支援をはじめ、AIに関するノウハウも豊富だ。

 ライブ配信をするためのスタジオは全国9カ所にあり、コンテンツの制作から配信までワンストップで実現できる。

 製薬企業80社とともに年間2200回のライブ配信を実施。延べ100万人が視聴しており、医薬業界ではナンバーワンのサービス実績を誇る。

 医薬業界向けで培った経験と創り上げたプラットフォームを生かし、ほかの業界でも役に立ちたいとの思いから今回の事業の立ち上げを決めた。

[Q] AIでは、どのようなことをしているの?

[A] AIの経験も豊富でIBMワトソンを使った応答の仕組みをはじめ、AIを活用した様々な仕組みづくりをしている。技術者も多く、データ蓄積などAI活用の肝となるノウハウを豊富に持っている。

 既に医薬品に関する質問に回答するAIサービスをはじめ、各種問い合わせシステムを商用化した。医薬業界以外にも展開を始めており、約90社が利用するまでになっている。(おわり)

詳しくはhttps://www.k-idea.jp/b2bdem/