2021.02.22 【関西版】企業課題解決 NTTドコモのソリューションパナソニック、音楽と照明の連動で空間演出

野口 主査野口 主査

 NTTドコモ関西支社とパナソニックシステムソリューションズジャパンは昨年10月10-11日、東京都品川区の天王洲運河で5Gを活用したパナソニックのエリア価値創造サービスの実証実験を実施した。

 実証実験の内容はライブパフォーマンス音響と照明の連動による空間演出と誘導・誘客・密回避など、人の行動に働きかける照明演出。低遅延で高セキュリティなどMECの特徴を持つクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用することで空間演出の価値が向上すると考え、取り組んだ。

 「音楽とライトの照明を遅延なく演出できれば、よりイベントが盛り上がる。また、無線なので有線などを活用するよりも工期を短縮できる」と同支社法人営業部の野口福太郎主査。

 当日はイベントとの併催で行われる予定だったが、台風の影響でイベント自体が中止。一方、音響と照明の連動による空間演出は動画配信を兼ねて実証。人の行動に働きかける照明演出は11日に関係者のみで行った。

 音響と照明の連動による空間演出は、テンポの速い和太鼓演奏とイベント会場の84台の照明を連動する形で推進。広い空間でのイベントということもあり、大容量といった5Gの強みを生かすことができた。関係者からも「迫力のある演出ができた」と高評価。

 人の行動に働きかける照明演出は、AIネットワークカメラの群衆計測技術によりエリアごとの混雑度を検知。密回避をしたい部分に赤、誘客したい箇所に青の照明を投射し人の滞留、誘導、分散を照明演出できることを確認した。

 同営業部の新見耕平課長は「5Gは社会実装のフェーズに入っている。5Gで社会課題の解決ができるように取り組みたい」と語った。