2021.02.22 【関西版】企業課題解決 NTTドコモのソリューションクラウド型文書翻訳サービス

「Mirai Translator」の翻訳イメージ。左上に翻訳したい文章を入力すると、右側に翻訳結果が出力される。さらに、左下には翻訳後の文章を再度、原文言語に翻訳した「逆翻訳結果」も表示される

右から田中主査、金川さん右から田中主査、金川さん

 NTTドコモは、「閉域ネットワーク(閉域NW、ドコモの固定VPNサービスとアクセスプレミアムLTE)」とクラウド型文書翻訳サービス「Mirai Translator(MT)」との二つを組み合わせ、銀行や自治体など秘匿性が高い情報を取り扱う業種向けのサービス提供を検討する。

 MTは、Webブラウザ上の簡単な操作で高精度、素早い文書翻訳が可能なサービス。英語、中国語のほか10言語をオプション追加できる。今年1月からオプションとして「法務・財務モデル」を提供開始、金融庁EDINETタクソノミや国際財務報告基準の用語に対応し、専門用語も自然に翻訳する。みらい翻訳が開発しドコモが販売を請け負う。

 セキュアの点も特徴の一つ。関西支社法人営業部ビジネスデザイン担当の田中美帆主査は「全て国内の自社管理サーバーを使用。顧客の翻訳結果は2次利用せず、セキュアを担保する」と説明する。

 MTは既に非常に多くの企業が導入。しかし、セキュリティの点からインターネットへのアクセスを制限している企業などでは使用できず、関心があっても導入できないケースがあった。

 そこでドコモは、MTと閉域NWの組み合わせを検討。アクセスプレミアムは利用者のNWとドコモのモバイル網をダイレクトに接続し、インターネットを経由せずに利用者専用の通信経路を実現。

 ドコモの固定VPNサービスにより、お客様拠点やプライベートクラウド(Amazon Web Service)などを接続する通信領域もセキュアに拡大できるためMTを閉域NW経由で利用できるようになる。

 同部ビジネスデザイン担当の金川絵利子さんは「まずは関西で閉域NWを利用している主要企業を中心に、2サービスの組み合わせを提案していきたい」と話し、関西支社では銀行や保険会社、自治体、研究組織などに訴求していき関西から展開していく方針だ。