2021.02.22 東芝と米GE、洋上風力発電で提携交渉

 東芝が米ゼネラル・エレクトリック(GE)と、風車を海上に設置して発電する洋上風力発電の分野で提携交渉を進めていることが22日、分かった。東芝グループの京浜事業所(横浜市鶴見区)で基幹設備の共同生産を行うことを検討している。

 共同生産するのは風車の心臓部「ナセル」で、その基幹設備以外で連携する可能性についても検討している。

 政府は、50年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする目標を掲げている。その目標達成で鍵を握るのが大量導入可能な洋上風力発電で、「再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札」と位置付けている。昨年秋からは、秋田県沖と千葉県沖で発電事業者の公募を始めた。

 東芝は「脱炭素」という世界的な流れに乗って、22年度までの3年間で再エネ分野に約1600億円を投資する方針だ。洋上風力発電設備の国産化についても意欲を示していた。