2021.06.03 【ケーブル技術ショー特集】住友電気工業高度化対応HE「FLEXCITERシリーズ」紹介

高度化対応デジタルヘッドエンド装置「FLEXCITERシリーズ」

 住友電気工業のテーマは「Sustainable Innovator~ケーブルシステム新技術と新たな利用価値の創造へ~」。高度化対応デジタルヘッドエンド(HE)「FLEXCITERシリーズ」の新製品として、CATVのローカル自主放送にスクランブルをかける「高度ケーブルローカル自主スクランブル装置」、加入者が見たい河川や道路の監視映像を選んで視聴できる「防災カメラ映像のライブ配信システム」などを出展する。

 さらに、FTTH(光回線)ソリューションや最新セット・トップ・ボックス(STB)など、先進技術を取り入れた通信・放送統合ソリューションを紹介する。

 FLEXCITERシリーズは、高密度実装や省スペース・省電力化などが評価され、多数のCATV事業者に採用されている。高度ケーブルローカル自主スクランブル装置は、ACASによるローカル自主放送のコンテンツ保護、視聴制御が可能で、ユニット1台で最大3番組のACASスクランブル処理に対応可能だ。

 防災カメラ映像のライブ配信システムは、ハイブリッドキャストビデオの仕組みを利用し、河川カメラ/道路カメラなどの映像のライブ配信を実現する。昨今、台風や豪雨によって甚大な被害がもたらされ防災・減災に対する意識が強まっている。実際、自治体からもCATVで防災情報を提供してほしいとの要望があり、それに応える形で開発された。会場ではライブ配信のデモンストレーションを実施する。

 CATVの伝送路は光同軸ハイブリッド方式のHFCから光回線方式のFTTHへの設備更改の需要が高まっている。FTTHソリューションは市場で高いシェアを持つ10G-EPON OLTをはじめ、Wi-Fi付き10G D-ONUの新製品を紹介する。

 このほか、PONポートが故障した場合に自動で検知して予備カードに自動切り替えが可能な「PON冗長化システム」をコンセプト出展。集合住宅向け通信高速化ソリューション「Remote PHY」、ケーブルプラス電話用ホームゲートウエイの新製品も披露する。

 加入者宅での新たな視聴体験を提供する2台目のSTBとして、小型・簡単操作が特長の「シンプルSTB(参考出展)」のデモンストレーションを行う。