2021.06.07 欧州SCIPデータベース最新動向SEMIジャパンがウェビナー9日開催

 SEMIジャパンは、4月からオンラインによる新セミナーシリーズとして「SEMIビジネスアップデート」を始めている。第3回になる同セミナーを「欧州SCIPデータベースの最新動向と問題点」と題して9日に開催する。

 欧州の持続可能性のための化学物質戦略では、循環経済を推進・実現するため、廃棄物枠組み指令(WFD)のSCIPデータベースを導入、廃棄物の再生利用を推進している。

 SCIPのデータベースは、欧州のWFDの下で確立された成形品そのもの、または複合体(製品)内の懸念物質(SVHC)に関する情報のデータベース。

 WFDは、廃棄物の発生と管理が環境とヒトの健康に及ぼす悪影響に対処し、循環経済への移行に不可欠な資源の効率的利用を改善するための措置を定めている。サプライチェーン情報である成形品中に0.1wt%以上含有する高懸念物質候補物質の情報が必要で、例えばEUへの輸出に際し、日本企業は電機・電子部品や装置などの成形品中のSVHC候補物質を含有している情報提供をEUの輸入者に報告・提供する義務がある。

 同ウェビナーでは、欧州のSCIPデータベースの最新動向と問題点について解説する。