2019.11.05 【電波時評】貧困緩和対策に最新IT技術を応用

 今年のノーベル経済学賞は、米国を拠点に活躍するアビジット・バナジー、エステール・デュフロ、マイケル・クレマーの3氏に授与された。受賞理由は「途上国の貧困緩和政策」への功績である。まるで平和賞のような受賞理由に違和感を覚えた人もいるかもしれない。

 実はインドの貧困対策で受賞したアマルティア・セン氏の例もあるからおかしくはないのだが、セン氏が倫理学的アプローチだったのに対し、3氏の場合はだいぶ異なる。デュフロ氏が彼らの研究内容を...  (つづく)