2019.11.05 【ケーブルテレビ特集】住友電気工業 HE装置、高度ケーブル自主放送対応品追加
新4K8K衛星放送対応ヘッドエンド装置「FLEXCITER」シリーズ
住友電気工業は、新4K8K衛星放送に対応するヘッドエンド(HE)装置、BS4K放送対応セットトップボックス(STB)および10G-EPONなどのFTTHシステムの拡販に注力している。
新4K8K衛星放送対応HE装置「FLEXCITER」シリーズは、現在90局以上のケーブルテレビ事業者で採用されている。
FLEXCITERシリーズに今年新たに加わった「高度ケーブル自主放送対応HE装置」は、プラットフォーム事業者からACASスクランブルされた状態で配信される番組をヘッドエンドでQAM信号に変換して送出する装置で、日本ケーブルラボで策定された二つのパターンに対応している。3Uサブシャーシ筐体に最大12ユニットが実装でき、1ユニットで最大4波・4TS(16番組)まで出力可能だ。
1台で日本デジタル配信、ジャパンケーブルキャストの全番組を伝送することができ、HE装置の省スペース化と省電力化にも貢献する。
BS4K放送対応STBは、KDDI、NTTぷららへ提供している。BS4Kトリプルチューナを搭載することで、4K番組の1視聴2録画の同時利用を可能にしている。また、Android TVの搭載により、音声検索などの操作やGoogleが提供する多彩なアプリケーションをダウンロードして利用できる。高機能なBS4K放送対応STBで4K普及を支援していく。
10G-OLT「FSU7100」シリーズは、北米・国内CATV市場でトップシェアを獲得している。1Gと10Gの2タイプの回線カードが収容でき、10G回線カードでは、1G-ONUと10G-ONUを混在運用できる。
さらに、サブセンターの設置が不要でセンターから離れたエリアのFTTH化を容易に実現するRemote OLT(R-OLT)も提案している。R-OLT1台で最大512世帯へ放送・通信サービスを展開できる。
10G-EPONは国内トップのシェアを維持しながら、R-OLTと併せて一層の拡販に注力していく。