2019.11.05 【ケーブルテレビ特集】シンクレイヤ ビデオ関連ソリューションなど次世代開発製品に力
新開発メッセンマウント型リモートOLT
シンクレイヤは、ケーブルテレビ事業者に対し、最新の「4K8Kビデオ関連ソリューション」や「ハイスピードデータソリューション」など、次世代に向けた同社の新たな開発製品の紹介に注力している。
4K8Kビデオ関連ソリューションは、一本の光ファイバでIP放送サービスとFTTHサービスを同時に提供できる新開発の「IP放送バイパス配信(10ギガbps IPvideo downstream)システム」を紹介している。
同システムは、互いのサービスに影響が出ないように異なる波長で信号を送受信するため、FTTHシステム上にIP放送サービスを追加してもトラフィック増などの影響が出ない。
ハイスピ-ドデータソリューションは、「PONソリューション」と「DOCSISソリューション」に分けられる。PONソリューションとしては、センター内に設置していたOLTを屋外の電柱に設置し、加入者宅までの伝送距離の延長や、光ファイバ心数の大幅な低減を実現する新開発の「メッセンマウント型リモートOLT」を提案しており、同製品1台で最大256世帯をカバーすることができる。
DOCSISソリューションとしては、CMTSの一部機能を屋外型アンプと同じケースに組み込み、加入者宅側に近づけて設置することにより、センター内CMTSの機能を一部減らすことで省スペース化を実現する新開発の「メッセンマウント型リモートPHYデバイス」を提案している。
「FTTH/HFC伝送路システム」としては、V‐ONUの光レベルやRFレベル、電圧レベル、内部温度といった情報をLoRaWANで管理できる「LoRaWAN対応V‐ONU(開発検討中)」を展示し、ケーブルテレビ事業者に対して、新たな活用方法に関する意見を募っている。
同社は、10月4日にホテル名古屋ガーデンパレスで開かれた「ケーブルフェスタ2009」に出展した。
高速通信時代におけるケーブルテレビインフラの在り方として、4Kビデオ関連ソリューションとハイスピードデータソリューションを、来場したケーブルテレビ事業者にアピールした。