2019.11.05 【ケーブルテレビ特集】エム・アールエフ 米エムコア社製品販売に注力
エムコア社のCATV光送信機
エム・アールエフ(M・RF)は、CATV関連市場向けに、米国EMCORE(エムコア)社のCATV光送信機などの販売に力を入れている。
エムコア社は、ミックスドシグナル光製品を扱う、北米最大の垂直統合型メーカー。ケーブルテレビなどの高速光伝送路または防衛システム向けにレーザーダイオード、フォトダイオードから外部変調型光送信機、直接変調型光送信機、WDMフィルタ、光スイッチ、EDFA、受信機までを取り扱う。
特に外部変調型光送信機の基幹部品となるLDにL-EML技術を用いて、変調器の機能を追加したCATV用トランスミッタ「Medallion8100(メダリオン8100)」を投入。外部LN変調器を省略することにより、大幅なコストダウンを実現している。
長距離伝送(例40キロメートル)時にチャープをゼロ近辺まで低減、内部干渉ノイズも除去、従来型DFB使用型送信機で長距離伝送時に減衰の大きかったCNR、SCOもBS-IF1ギガヘルツ帯で減衰を約1デシベル以内に抑えた(例40キロメートル)。SBS抑制機能も改善し、小型化、省電力化を実現。デジタル変調110波256QAM、64QAM送信時でもMER、BER共に規格を満足、3500メガヘルツまで対応する。
メダリオン8100は、既に北米では2000台以上の出荷実績があり、量産対応済み。さらに、L-EML技術を用いOBI(Optical Beat Interference)フリーを実現したRFoGの受信機RONUを1610ナノメートルリターンパス用でマーケットに投入する。
エム・アールエフは、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波専門商社で、特徴を生かしたカスタマサービスには定評がある。