2021.06.25 「ピーターパン」40周年記念公演吉柳咲良「ありったけの力で表現」

10代目「ピーターパン」を演じる吉柳咲良

制作発表の様子制作発表の様子

 日本公演40周年を迎えたブロードウェイミュージカル「ピーターパン」(主催=フジテレビジョン、ホリプロ)。7月から記念公演が始まるのを前に、10代目ピーターパンとして座長を務める女優の吉柳咲良(きりゅう・さくら)は「ありったけの力で表現する。これまでより一番パワーが必要だし、プレッシャーも感じる」と意気込みを語った。

 吉柳が最初にピーターパンを演じたのは17年、当時は13歳だった。「初演からの3年間はピーターパンのかっこよさを意識していた」と振り返る。現在17歳の吉柳は「飾らない、かっこよさを意識しないようになった」と話す。

 16年に第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞。以来、ドラマや舞台など多くの経験を積んできた。「映像作品と舞台は違うが、映像の仕事ができて良かった。柔軟性のある考え方ができるようになったのはドラマ出演の経験が大きい」。

 主人公のピーターパンは「大人になりたくない」とネバーランドで暮らす。吉柳は「肉体的には成長するが、心の中は子どもも大人もないのでは」と話す一方、「子どもなのに強がってしまうところはピーターパンと似ているかもしれない」。

 吉柳は役柄が私生活にも影響するといい、「役の性格になってしまい、しゃべり方も変わると指摘される」ほど。ピーターパンを演じるときは「スカートをはかなくなる。行動もやんちゃで自由を求めがちかもしれない」。

 今回新たに森新太郎氏を演出に迎えた。吉柳は初日までに髪を30センチメートル切る予定で、体当たりでピーターパンに挑む。7月22日~8月1日の東京・めぐろパーシモンホール大ホールを皮切りに、神奈川、大阪、仙台、名古屋と飛び回る。