2021.07.01 ヤマハがリモート合奏サービス拡充iOS/iPadOS版アプリ公開

自宅などでオンライン遠隔合奏を楽しめるサービス「SYNCROOM」

 ヤマハは、離れていても自宅などから複数人でオンライン遠隔合奏を楽しめるサービス「SYNCROOM(シンクルーム)」のiOS/iPadOS版アプリケーションを公開した。

 SYNCROOMは、インターネット回線を介して、複数のユーザー同士(最大5拠点)でリモート合奏ができるサービス。一般的なリモート会議システムやIP電話は、通話や会議を想定して設計されており、一定の音声の遅れが生じることから、高いリアルタイム性が求められる合奏には適していない。

 SYNCROOMは、同社独自の技術によってインターネット回線を介したオーディオデータの双方向送受信の遅れを極小化し、遠隔地間でも違和感がほとんど生じない快適なオンラインセッションを実現する。

 同社は、昨年6月から「Windows/macOS版 SYNCROOM」と、ベータ版サービスとして「Android版 SYNCROOM β」を提供してきたが、iOS/iPadOS版 SYNCROOMを公開した。iPhone/iPad/iPod touchにアプリをインストールし、登録を行うことで、無料で利用できる。

 新しい生活様式が求められている昨今、SYNCROOMを使いたくても対応端末を持っていない、というユーザーの声が多く寄せられていた。同社では、より多くのユーザーが自宅からでも安心して合奏を楽しむことができ、日常を少しでも明るいものに変えるきっかけとなればという思いのもと、iOS/iPadOS版 SYNCROOMの開発・検証を重ねてきた。