2021.07.02 三菱電機の杉山武史社長が辞任へ不適切検査問題で引責
会見で謝罪する杉山社長(中央)ら
三菱電機の杉山武史社長は2日、記者会見し、鉄道車両向けの空調装置やブレーキ設備などの不適切検査問題の責任をとって、辞任する意向を表明した。「長年、組織的に受け継いでおり、組織的な行為と言わざるをえない」とし、外部の弁護士を含む調査組織を設け、9月に調査結果と再発防止策を公表するという。
杉山社長は「近年、労務問題や不正アクセスなど性質の異なる問題などが立て続けに起き、信頼を大きく毀損(きそん)した。社長として厳粛に受け止めるとともに、責任を痛感している」と述べた。
そのうえで「社長の任にあり続けることが、果たしてお客様や株主、従業員などステークホルダーから理解を得られるかどうか、何度も自問した。結論として、辞することが必要と判断した」と表明した。後任が決まるのに合わせ、月内をめどに辞任するという。
(※主な一問一答を電波新聞デジタルに掲載。詳報は5日付紙面とデジタルで)
杉山氏、昨晩 辞意固める―一問一答