2021.07.16 2年ぶり北九州市で「課題解決EXPO」
ロボットの実演が行われた
オンライン併用、地元企業など217社出展
環境問題や課題解決へのソリューションと製品を紹介する「課題解決EXPO2021」が、6月30~7月2日に北九州市小倉北区にある西日本総合展示場新館で開催された。
昨年は新型コロナの影響で中止となり、2年ぶりの開催。企業や大学など217社・団体が出展し、3日間で約8500人が来場した。主要企業の出展内容を紹介する。
ドローンや産業ロボット換気ニーズ応える製品も
九州電力(福岡市中央区)は、九電ドローンサービスを紹介した。産業用ドローンでの空撮や測量サービスを提供している同社は、5月からトンネル点検などを手掛ける計測検査(北九州市八幡西区)と連携してプラント・インフラ点検事業を開始し、会場で使用機材を展示した。
キューヘン(福岡県福津市)は電気自動車用急速充電器を紹介。1台に二つのプラグを備えたことが特長で、省スペースで2台のEV充電を可能にした。
ダイキンHVACソリューション九州(福岡市博多区)は、5月に発売した全熱交換器ユニット「ベンティエール」の屋外設置形機種を展示。後付けで設置でき、省スペースでも確実に換気できることから室内に換気機器を設置できない小規模店舗での導入も可能になっている。
エコファクトリー(熊本市中央区)は、給気レジスター(換気口)の新製品「エコウィンレジスター」を展示した。通常のレジスターの約2・5倍の給気量が特長。家庭のインテリアにもなじむシンプルなデザインで「導入や手入れのしやすさにもこだわった」(村上尊宣社長)という。
三菱電機は協働ロボット「MELFA ASSISTA」を実演。設定や操作が簡単で、導入ハードルを低くすることで人手不足解消に貢献する。
ブースではアームを手で動かして位置を記憶させる「ダイレクトティーチング」を実演し、直感的な操作性をアピール。FAシステム部の江上毅課長は「今後も人とロボットで役割分担をする仕事が増え、需要は拡大していく」と語った。
安川電機は、昨年11月に発売した多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP4」を初展示。幅広く利用できる小型ロボットのラインアップを増やし、多様なニーズに応えられるようにしている。ブースでは人協働ロボットのデモも行い、これからのものづくりの在り方を提案した。
今回は、「エコテクノ2021」「西日本製造技術イノベーション2021」「中小企業テクノフェアin九州2021」など6展示会が同時に開催された。
アドバンテックテクノロジーズ(福岡県直方市)と連携して水害対策に取り組むジェー・フィルズ(北九州市小倉北区)や、システムインテグレーター企業17社による「北九州システムインテグレータネットワーク」なども出展したほか、ビジネスマッチングやオンラインセミナーも行われた。(福岡)