2021.07.23 【あなたの街のオーディオショップ】K-AUDIO(東京都文京区) 星野圭佑店長

試聴準備の様子

店内に並ぶオーディオ店内に並ぶオーディオ

星野 店長星野 店長

買い取りでオーディオ手放す理由確認

 有楽町線の護国寺駅から徒歩5分ほどのK-AUDIO(東京都文京区、星野圭佑店長)は、ヤマハやオーレックス、オプトニカなど、1970~80年代のオーディオ機器を中心に買い取りや修理を行っている。

 2018年に秋葉原から移転してきた同店は、オーディオ機器の販売や買い取りのほか、修理をよく依頼される。東京だけでなく、他県や外国のお客からも好評だ。

 同店では、お客からの依頼にはできる限り訪問対応している。対面でお客と会話し、現場を見ないことには状況に合わせた提案ができないためだ。「今の状況で何を補えばいいのかを見極めるのが大事」と星野店長。お客の要望に応える営業活動を重視している。

 買い取りについては、オーディオを手放す理由について必ずお客に確認するという。最近では女性客から、夫の遺品であるオーディオの買い取り依頼があった。夫が初任給で購入した大切なオーディオだという。

 星野店長は「オーディオの状態を見て、とても大切にされていたのが分かった。本当に買い取っていいのかお客さまと相談し、修理して音楽を流せるようにしないかと提案した」と話し、お客に寄り添った接客を大切にしている。女性客は、買い取り依頼を修理依頼に変更し、遺品のオーディオを使い続けることにしたという。

 店舗ではお客の要望に合わせて、一部の商品を試聴できるようにしている。選曲の際もお客の好みを聞き取り、曲を提案。リクエストをすれば、星野店長のおすすめ曲を聴くこともできる。

 星野店長は「型にはまった接客では、お客さまの要望に応えることはできない。お客さまとの会話を大切にし、一番納得してもらえる提案を心掛けている」として商品の価値だけでなく、お客の思い出も大切にできるよう日々取り組んでいる。