2021.07.28 4本で12個の仮想スピーカーを生成ソニー、ホームシアターシステム

ホームシアターシステム「HT-A9」

 ソニーは、4個のスピーカーで最大12個の仮想スピーカーを生成して広大なサラウンド空間を創り出すという新コンセプトのホームシアターシステム「HT-A9」を8月7日から発売する。価格はオープン、市場想定価格(税込み)は22万円前後。

 HT-A9は、新開発の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping(サンロクマル スペーシャル サウンド マッピング)」を搭載している。

 それぞれのスピーカー間や、天井までの距離を内蔵マイクと測定波で計測し、スピーカーの置かれている空間を把握。その位置情報に基づき4体のスピーカーから音波を重ね合わせて、最大12個のファントム(仮想)スピーカーを最適な位置に生成する。

 ファントムスピーカーで囲まれることにより、視聴者は自分が観ている映画のシーンに入り込んでいるかのような没入感のある音場で「360立体音響」を体験できる。家族や友人など複数人が集うシチュエーションでも、部屋のどこにいても迫力のある上質な音響を共有できる。

 4体のスピーカーは、コントロールボックスとワイヤレス接続ができる。さらに、音場最適化技術によりスピーカーの置かれている空間を把握し、その場所を前提に最適な音響空間を自動で生成できるので、部屋の形状などにとらわれることなく、従来のホームシアタースピーカーと比べて自由度の高いレイアウトが可能になる。