2019.11.14 【空気清浄機・加湿器・除菌脱臭機 特集】快適・健康志向に応える製品が充実

 冬場は、室内を閉め切りエアコン暖房を使うことが多い。このため臭いや乾燥対策など、室内の空気質を向上させる機器への関心が高まる。また、インフルエンザが流行する中、加湿へのニーズは特に強まる。加湿空気清浄機をはじめ加湿器、脱臭機などが冬場の商戦をけん引する重点商品の一つとなる。

 空気清浄機は、健康・快適志向を背景に空気質への関心が高まる中で、200万台前後の安定した需要がある。花粉、PM2.5など空気の汚れ、室内の生活臭・ペット臭などに敏感な人も増えている。この対策として空気清浄機は認知率も高まり、普及を伸ばしている。

 空気清浄機は、大半の商品が加湿機能を搭載する複合型となっており、冬場でもしっかり活用できる。花粉シーズンだけでなく、年末商戦でも大きな商機を迎える。一方、空気質に関する新たな需要を掘り起こそうと機能を脱臭・除菌へと特化した商品開発も進む。

 脱臭機は統計がないため、市場規模はつかみづらいが、推定では10万台程度といわれ、今年度は2桁伸長を予測する向きもある。

 加湿器は、エアコン暖房による室内の乾燥を抑えたり、インフルエンザ対策としてもこの時期、需要が盛り上がってくる。超音波式やスチーム式、気化熱式、ハイブリッド式と加湿方式も多様だ。特にハイブリッド式は、ヒーターと送風を組み合わせて素早い加湿と省エネ性を両立する付加価値の高い製品で、ダイニチ工業が国内でもトップクラスのシェアを誇る。

 市場自体は毎年安定した規模があり、商戦本番はこれからだ。家電量販店の店頭でも実演提案が活発化しており、売り場も広がっている。デザイン性の高い製品も増えており、乾燥対策に加え、インテリアの一部としても需要が高まっている。

【空気清浄機・加湿器・除菌脱臭機 特集】目次

●快適・健康志向に応える製品が充実
パナソニックの主力製品 幅広い空質ニーズ対応
ダイニチ工業の主力製品 静音でパワフルな加湿