2021.08.27 【九州・沖縄特集】広告ドコモ九州支社 視聴会をリアルタイム配信世界自然遺産登録の喜び 多拠点で分かち合う

登録決定の瞬間をドコモ提供のサービスで共有(沖縄県提供)

当日使用したネットワークシステム当日使用したネットワークシステム

統制本部となった「5Gオープンラボ OKINAWA」統制本部となった「5Gオープンラボ OKINAWA」

離れていてもつながれる体験提供

 奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島は7月26日、ユネスコの世界自然遺産に登録が決定した。これに合わせて「世界自然遺産登録視聴会」を鹿児島県と沖縄県が実施。両県の県庁と、登録対象地の奄美市(奄美大島)、天城町(徳之島)、国頭村(沖縄島北部)、竹富町(西表島)をオンラインで結び、登録決定の瞬間を一緒に視聴。各拠点で同時にくす玉を割るなど、喜びの瞬間を共有した。このイベントは、NTTドコモが提供する5G/LTEネットワークと、ライブ配信クラウドサービスで実現している。

 2017年に日本政府がユネスコへ推薦書を提出して以降、18年に登録延期勧告、19年に再申請、20年は世界的な新型コロナウイルス感染症の流行のため翌年への審議持ち越しとなり、今回の世界自然遺産登録は関係者にとって待望の登録決定となった。

 NTTドコモ九州支社もこの間に、地域の企業・団体などと連携し、19年に奄美で世界自然遺産推進共同体を、沖縄では世界自然遺産推進共同企業体を立ち上げるなど、産官学と連携し、自然保護推進や普及啓発に取り組んできた。

 鹿児島県庁から奄美大島、徳之島、沖縄島北部を経て、約1000キロメートル離れた西表島まで、点在する地域を結ぶこのイベントを実現するため、NTTドコモは、大容量のデータを高速で送ることができる5G/LTEネットワークを活用。これにソリトンシステムズのライブ映像配信クラウドサービス「Cloud Video Switcher」(CVS)、安全性の高いシスコシステムズのウェブ会議ソリューション「Webex」を組み合わせたネットワークシステムを構築し、スムーズで遅延を感じさせない映像を各拠点相互に提供した。

オープンラボが統制

 視聴会当日は、5G通信環境を備えたNTTドコモの「5Gオープンラボ OKINAWA」が、複数拠点から集めた映像を管理しながら安定したライブ配信を実施するための統制本部に。各拠点の映像は、ソリトンシステムズの超短遅延ライブ中継機「Smart-telecaster Zao-S」を使って撮影した。

高品質な画像を伝送

 「Zao-S」は本体350グラムの超軽量モバイルエンコーダーで、遅延が少なく高品質な画像を伝送できる。この映像と、Webexでの拠点相互のやりとりなどを、各視聴会場の大型ビジョンへ映すとともに、複数の入力映像を切り替えて動画配信プラットフォームへライブで配信できるCVSを使って、YouTube Liveへもライブ配信している。

 会場は、鹿児島県庁、沖縄県庁、奄美市役所、天城町防災センター(徳之島)、くにがみ屋内運動場(国頭村)、竹富町役場(西表島)、日本トランスオーシャン航空整備場(世界自然遺産推進共同企業体)と、Webexのみ参加の環境省(東京)。ドコモ5Gオープンパートナーのカヌチャリゾートと沖縄アウトレットモールあしびなーでは視聴のみだが、各拠点からの映像をリアルタイムで楽しみ、登録決定の喜びを分かち合った。また、手話通訳を映像で同時配信している。

 コロナ禍でパブリックビューのような人が集まるイベントの開催は難しくなっている中、「離れていても一緒にお祝いする機会を、いろいろな皆さまのご協力と、ドコモのネットワークで実現できたことはうれしい」(NTTドコモ九州支社)。

 〝離れていてもつながれる〟体験を提供できたことで、NTTドコモ九州支社は、今後も映像伝送ソリューションや各種のICT技術を活用し、社会環境に適応したコミュニケーションスタイルの創出や地域協創へ貢献していく。