2021.09.07 2種の真空管を自動判別イーケイジャパンがアンプキット発売

300B真空管の取り付けイメージ

アンプの背面アンプの背面

ヘッドホン音量の設定部ヘッドホン音量の設定部

 【福岡】電子工作キットのイーケイジャパン(福岡県太宰府市)は、オーディオマニアに人気の真空管300Bと2A3を差し替えるだけで自動判別し、音の違いを楽しめるシングルパワーアンプキット「TU-8900」を15日から出荷する。

 「ふくよかな中音域と重厚な低音」と評される300Bと、「繊細な表現力と優しい音色が魅力」の2A3の2種類の直熱三極管を1台で楽しむことができる。

 装着した真空管に応じて供給電圧を自動設定する。電源トランスの巻き線は左右別巻きでチャンネル間の干渉を抑え、電源用には低ノイズ・高効率のDC-DCコンバーターを採用した。基板上のプラグの位置を変えることでNON-NFB(無帰還)アンプに変更できる。

 定格出力は8W+8W(300B時)/3.5W+3.5W(2A3時)、出力インピーダンスは4~6.3Ωと8~16Ω、本体重量は11.2キログラム。参考価格は12万9800円(税込み)。真空管は付属しない。

 発売に当たり同社は「コロナ禍で在宅時間が増える中、真空管アンプの根強いファンや音へのこだわりを持つ大人に提案したい」と話している。