2021.09.07 東京五輪パラ閉幕、大会支えた先端技術NEC「ポストコロナ時代へ磨き」

選手村に設置された(出所:NEC)

 新型コロナウイルス禍で行われた異例の東京五輪・パラリンピックが閉幕した。混雑可視化システムなどの先端テクノロジーで多くの来場者に備えた競技場は、感染拡大防止のためほぼ無観客開催となり、大会史上初めて導入された最新技術は注目の機会を失った。舞台裏で大会を下支えした技術を提供したNECは「ポストコロナ時代」を見据え、開発に費やした経験やノウハウを東京大会のレガシー(遺産)として磨きをかける方針だ。

 東京都中央区晴海にある東京大会の選手村。コロナ禍での密集防止策として、映像解析技術を活用した混雑状況可視化システムが選手村内5施設に設置された。検知センサーが収集したデータから混雑状況を解析して、選手や大会関係者のスマートフォンのほか、選手村内の表示装置に、各施設の混雑状況を3段階表示で通知した。

 NECの広報担当者は「東京大会で活用された技術やシステムをレガシーとして活用し、ポストコロナ時代に向けて技術に磨きをかけていきたい」と話した。(詳細は8日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)