2021.09.27 近未来の現場は「無人に」IT企業とメーカー連携 重機、船舶の自動化進む

NECや大林組などが共同開発した重機自律運転システムの制御室。1人のオペレーターで複数台の重機を監視できる(提供=NEC)

 自動で動く重機が土砂を運び、遠隔操作の船舶が混み合う港を安全に運航--。そんな無人化されたシステムが、建設や港湾の現場に登場し始めた。自動運転に欠かせない人工知能(AI)や制御技術を導入するため、建設会社や重機メーカーがIT企業と連携。建設・土木現場の人材不足が深刻化する中、24時間稼働にも耐え、現場の労働負担を飛躍的に改善する可能性を秘めた自動化技術の最前線を追った。

 掘削作業が進むトンネル工事の現場。複数台の無人重機が掘...  (つづく)